精神科医の“のほほん”ノート

診療に関係のあること、ないこと…ちょっと肩の力を抜いて“のほほん”と書いてます。

2006年

04月03日

(月曜日)

IQと脳のできかた…

久し振りに(汗)、脳研究ネタ。
『デキる脳は発達の仕方に差 米国立衛生研などが解明』

news@nature.comの記事によると、この研究グループは6-19歳のこども300人以上を対象に、IQの検査を行いながら、約2年ごとMRI撮影を行い脳の構造の経時的変化を追ったという。

こどもを研究参加時のIQで3グループに分けたところ(IQ 83-108、109-120、121-149)、最もIQの高いグループでは大脳皮質の厚さがもともと薄かったのが10代前半には通常より厚くなっており、しかし19歳までには3グループの大脳皮質の厚さはほぼ差がなくなっていたという。そして、このような厚さの変化は計画性や論理性と関連のある脳領域である前頭前皮質で顕著だったとのこと。



…MRIでここまで見ることができるようになったんだ、という技術の進歩にも感心するし、これだけの大人数の被験者を長い経過で追い続けた研究者たちの熱意にも感服。

彼らの努力の結果、成人になってからではすでに差がなくなってしまってわからなくなってしまう、知能に関連した成長期における脳の違いの存在が明らかにされた。

論文本編にはまだ目を通すことができていないけれど、言語性・動作性などの知能どの領域と特に相関があるのかとか、そのあたりも解明されていたらおもしろいかも。

まだまだわからないことがいっぱいあるなぁ。

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