精神科医の“のほほん”ノート

診療に関係のあること、ないこと…ちょっと肩の力を抜いて“のほほん”と書いてます。

2006年

05月15日

(月曜日)

恩師の出世を知る

先日のこと、高校時代の恩師とばったり再会。

嬉しくて思わず声を掛けると、もう○○年も前の教え子なのに先生も気付いてくださる。

クラス担任だったわけでもないのに、教科担任が当たっていない学年のときにも質問に行くと迷惑そうな顔を見せず(突然教員室を襲撃?したりして、きっとすごくご迷惑をお掛けしていたはずだけど)じっくり丁寧に教えてくださる先生だった。通常の授業以外で教えていただいた時間のほうが長かったかもしれないくらい。

「今は何年生の担任ですか?」とお聞きすると、先生はもう担任はしておられず、ほとんど1日中校長室でお仕事される生活だという。副校長先生になられたらしい。すごい! と驚いていたら、先生はちょっと悲しそう「こんな生活は1日でもはやく辞めたいよ」言う。

…?!



「本当は生徒に授業で勉強の楽しさを伝えたいのに、今は朝から晩までPCに向かって文書作成するばかり…。できることならまた生徒と教室で向き合えるようにしてもらいたいと毎日考えてるよ」とのこと…。

もちろん、それは今の学校にいるままでは叶わない希望なのだけど。

この先生はきっと根っからの“教師”なのだろうな、と思いながら話を聞いていた。
出世して管理職に就くことよりも教壇に立つことを大事に考える先生…そして優秀だからこそ先生のその思いとは違う方向へ進まざるを得なくなってしまったのだろうけれど…
私たちの世界で言えば、外来で患者さんをバリバリ診たいのに病院管理職に就いてしまい診療はせず経営のことばかり考えさせられる、という感じなのかな。

やりたいことを存分にやれない先生悲しさもわかるし、先生の指導が受けられなくなってしまった生徒たちのことを考えるとすごくもったいない気もするし。世の中なかなか思うとおりにはいかないものなのかな…。

本当に大好きな先生だったので、悔いのない教員生活を続けていただけますように! と祈りたい。これからも私のように先生のおかげでなんとかなる(苦笑)生徒がたくさん育ってくれることを願って…。

コメント

コメントの投稿

管理人にだけ読んでもらう

HOME