精神科医の“のほほん”ノート

診療に関係のあること、ないこと…ちょっと肩の力を抜いて“のほほん”と書いてます。

2006年

05月18日

(木曜日)

性同一性障害:小2男児、「女児」で通学OK−−兵庫の教委

兵庫県内で暮らす小2の男児が、性同一性障害(GID)と診断され、女児として通学していると報じられた(記事はこちら)。

記事によれば、男児には幼少期からスカートやぬいぐるみが好きという兆候が見られ、保育園に女児の服装で通っていたとのこと。
入学にあたっては教育委員会や学校関係者とも慎重に話し合って、女児としての受け入れが決定されたという。




これはものすごく画期的なことだと思うし、正直言って非常に驚いた。

早い時期の診断だし、今後男性を選択しなおす可能性だって大いにあるとは思う。だけど、少なくともこの少年は今の段階では自分は女児だと心から思っているだろうし、もしもその“確信”が小学校に受け入れられなかったら…自分を大きく否定される、とてもガッカリする体験になっただろう。
今の気持ちを受容してもらえたことはこの少年にとってすごくよかったんじゃないかな。

もちろん周囲の理解とか、今後の身体的変化に応じた対応とか、まだまだ考えていかなくてはいけない問題は山積されているとは思うけれど。
今後も似たようなケースが増えてくるのかもしれない。貴重なモデルケースとして、少年にもご家族にも、学校の先生方にも頑張ってもらいたいなぁ。私も関心を持って見守らせていただきたいと思う。

コメント

初めまして。記事とは関係のですが、コメントさせていただきます。
私は外科医で現在大学院に所属していますが、昨年躁うつ病を発症し、1ヶ月半入院、入院後3週間の休養の後、医局とは関係のないクリニックで週に2日バイトをしています。実家で休養をと言われたのですが、同居が嫌だったのと、犬を飼っていることから実家近くにアパートを借りて、バイトの日だけ通っているのです。
ところが、週二日に仕事が結構身体に負担になるのと、週二日のバイト料では現在すんでいるところと実家近くの家賃が負担になることから、大学の近くへ戻ろうかと思っています。
主治医はまだ決断するなというのですが、決めないと気がすみません。
大学院も休学したほうがいいかと思っているのですが、それも先送りと言われてしまいました。
先生は何から決めるのがいいと思われますか?
いきなり長いコメントで失礼だとは思いますが、是非先生のお考えをお聞かせください。宜しくお願いします。

あらいぐまさん、コメントありがとうございます。

えーと…あらいぐまさんご本人とはお話しさせていただいたこともないので、今後どうすべきかなどと偉そうに言わせていただける立場ではないのですが…。

一般論としては、躁状態のときもうつ状態のときも大きな決断はしないほうがいいと言われています。主治医の先生が今いろいろな決断を先送りするよう言っておられるのにはそういう意図もあるのではないかと推察します。

だけど、あらいぐまさんがおっしゃるように、思い切って何かを決めたほうが却って吹っ切れたり楽になったりする場合も確かにあるように思われます。
原則は原則として、本当にケースバイケースなのです。
あらいぐまさんのことをいちばんよくわかってくださっている主治医の先生と納得のいくまで話をしてみて今後のことを決めていかれるのがbestだと思います。
焦らずに、長い目で見ていちばんよい結論が出ることをお祈りしております!

またこのblogにも遊びにいらしてくださいね。

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■性同一性障害

性同一性障害性同一性障害 (せいどういつせいしょうがい; Gender Identity Disorder) とは、精神疾患の一つであり、精神的には身体的性とは反対の性に属するとした方が自然であるような状態の事である。概要身体的には男性か女性のいずれかに正常に属し、
2007/06/13(水) 13:00 ★ まなみの日記

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