精神科医の“のほほん”ノート

診療に関係のあること、ないこと…ちょっと肩の力を抜いて“のほほん”と書いてます。

2006年

09月08日

(金曜日)

「勉強1日10時間」って…

「勉強を1日10時間しないとダメ」という学校の先生方のコトバに苦しんでいるPDDのこどもさんたちから連続して話を聞く機会があった。

ううむ…先生方の思いはわからないではないけれど、コトバどおりに受け取って燃え尽きるほど勉強して(実際に燃え尽きそうになって)しまうPDDのこどもたちのつらさも痛いほどわかる。

学校が終わって帰宅してすぐ勉強を始めたって、10時間の勉強時間は確保できないはずだ。普通に考えて。
10時間はあくまで「そのくらいの覚悟で勉強頑張って」って言いたいがためのモノの喩えなんだろうけど…ね。
そんな説明聞いてちょっとホッとしてくれたこどもたちの顔を見て、こちらも少し安心したりして。

私もモノの喩えを使うときには気を付けなくちゃ…と自戒してみる今日この頃。PDDのこどもたちを字義どおりに無理させてしまわないように。

コメント

教育センターの先生から人づてに聞いたところによると、家庭での学習時間の目標値は小学生ならば学年×10分だそうです。聞いたのは最近ですが、いつごろから言われていることなのか、根拠は何なのか全く分かりません。今度また聞いときます。

「先生、一体どれくらい勉強したらいいんですか?」と、子ども本人『から』聞かれたことがあるのだろうか・・・。実際に聞かれても、この通り「一日10時間」などと言うのだろうか・・・。などを考えつつ、ぱんぷるむーすさん、こんばんは。

学校の先生の中にはすごくいい先生もいて、「この子にはこういった説明がいいだろうな♪」というのを、経験なのか勘なのかセンスなのか、何にせよばちっとぴたっと言える先生もいる一方で・・・・、「死ぬ気でやれ」とか「真剣にやれ」とか言う先生もいて・・・まったくもって意味不明です。

ちなみに、「勉強する=机に向かって何かをする」という意味だと思っている子どもさんも中にはいます(理解したとか覚えたとかは横に置く感じ)。このあたりは、小中学校のあいだに親御さんと先生ががっちり協力してもらったら、かなりスムーズに学習面はいくだろうなあ・・・と思う日々です。長文すみません。

レスが遅くなって大変申し訳ありませんっ!


> 名無ぷし医さん

コメントありがとうございます。
小学生の勉強時間が「学年×10分」って説得力がありそうでよく考えるとないような、不思議な感じですね。個人的にはそんな目安とか要らないような気もするのですが…でもたとえば小2のこどもを持つ親が「あー、うちの子は今年度はおうちで20分勉強しとけばオッケーってことよね?」ってこどもに勉強するようガミガミ言わなくなるっていうのはひとつの効能かもしれませんね。
…これからもこのblogをよろしくお願いします!


> mooさん

ホント、先生方のセンスに頼るしかない場面も多くて、やきもきすることありますよね。
この「1日10時間」っていうのはみんな高校生での話なのですが、こどもさんに直接言うよりも保護者懇談会なり学校説明会なり、保護者に向けて先生が公式メッセージとして発することが多いようなのです。
少子化で生徒争奪戦が厳しいこの時代、「高校のわかりやすい価値=大学合格率」をあげるために在校生と保護者たちに先生方からプレッシャーを掛けたくなる事情もわからなくはないのですが、真に受けてもがき苦しむ真正直で純粋な親子もいることをちょっと心にとめておいていただけたら嬉しいのに…と思います。
(我ながらこの一文の長いことと言ったら…読みにくくてすみません。)

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