精神科医の“のほほん”ノート

診療に関係のあること、ないこと…ちょっと肩の力を抜いて“のほほん”と書いてます。

2006年

11月20日

(月曜日)

朝日新聞 「いじめられている君へ」

…この記事のカテゴリーが「ニュース」でいいのかどうかよくわからないけれど、ここ最近、朝日新聞で「いじめられている君へ」という連載コラムが第1面に掲載されている。各界の著名人が毎日ひとりずつ、いじめられているこどもたちへ向けてのメッセージを書き綴っている。

内容は書いたひとの個性・伝えたいことがそれぞれ出ている感じ。不特定多数に向けての発信だから、読むひとによってはすんなり受け取れなかったり、「???」と思えるメッセージもあったりするのかも知れない。

だけど、朝日新聞というものすごくたくさんのひとたちの目に触れる媒体にこういうメッセージが載せられることって結構意味があるんじゃないのかな。今までメジャーな新聞の紙面がこういうふうに使われていたことがあったかなぁ…なんてちょっと考えてしまった。もしかしたらすごく新しいことなのかも。

いじめられているこどもたちは、助けてくれる・守ってくれる大人の存在を周囲にうまく見つけ出せなくて(知ってて助けてくれないとか、助けてほしいと知らせることができずにいるとか…)孤独なまま耐えていることもきっと多いはず。救いの糸口をどこに求めていいのかもわからない状態かも知れない。
そんなとき、新聞は黙っていても毎日自宅へ届けられる。新聞がリビングにでも転がっていたら、読む気がなくてもふとこのコラムのタイトルがいじめられているこどもたちの目に止まる確率はかなり高い(第1面だからこそ!)。親にさえいじめのことを言えずにいたとしても、親にも気付かれずこっそりこのコラムを読むことは可能だろう。
なんとかしなきゃいけないことは自分でもわかってる、だけどどうしても動き出せない…というとき、何日目かのコラムがピタッときて、いじめから抜け出すための一歩を踏み出させてくれる…ということもあり得そうだ。

実際にどれだけの成果があるかはまだ誰にもわからないけれど、少なくとも自殺を必要以上に執拗に報道して後追いを煽るような形ではないメディアの動きがあることはいいことだと思う。

さて…自分には何ができるんだろう?
メディアのような大きな働きかけはできないけれど、せめて助けを求めて目の前に現れてくれたこどもたちはひとり残らず守りたいし、絶対に守らなくてはいけないな、と思う。

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